
ガイド
タカオ福山動物園(旧称:福山市立動物園)は、広島県福山市に位置する、自然豊かな公立動物園です。2026年度からは名称が「タカオ福山動物園」へと変更され、新たなステージへと進化しています。当園の最大の魅力は、日本国内で唯一、ボルネオゾウを飼育しているという極めて希少な点にあります。また、アジアゾウをはじめ、肉食動物、鳥類、爬虫類など、多種多様な動物たちを間近に観察できる環境が整っており、教育的な価値も非常に高い施設です。
園内は四季折々の自然を感じられる広大な敷地となっており、動物たちが野生に近い状態で過ごせるよう配慮された展示手法が特徴です。単なる「見る」だけの施設ではなく、動物との「ふれあい」や「学び」を大切にしており、訪れる人々が動物への理解を深め、自然環境の保護についても考えるきっかけとなるような、社会教育の場としての役割を担っています。
当園の歴史は1978年(昭和53年)にまで遡ります。もともとは「冨谷池動物園」または「冨谷レジャーランド」という名称の私立レジャー施設として誕生しました。当時は周辺のゴルフ場やキャンプ場とともに、地域におけるレジャーの中核を担う施設でした。その後、1978年に福山市による公立化が行われ、現在の形へと発展してきました。
長年にわたり、施設の老朽化や経営の課題もありましたが、1995年以降、段階的な改修が進められてきました。特に2011年には、猛獣展示エリアが「ハンターの城」として刷新されるなど、動物たちの展示環境の向上に注力してきました。現在では、地域の自然公園としての役割を果たしながら、動物福祉の増進と、次世代への動物愛護の精神を伝える拠点として、多くの市民や観光客に親しまれています。

園内には、テーマごとに分かれた魅力的な展示ゾーンが多数存在します。
まず、迫力満点の「ハンターの城」では、ライオン、アムールトラ、アムールヒョウ、ピューマ、サーバル、カラカルといった肉食動物たちの力強い姿を観察できます。また、「サルゾーン」では、シシオザルやリスザル、ワオキツネザルたちが活発に動く様子を楽しむことができます。
サバンナの雰囲気を味わえる「サバンナゾーン」には、ハートマンヤマシマウマやアミメキリンが展示されており、広々とした空間で過ごす動物たちの姿が見どころです。さらに、ペンギンゾーンではフンボルトペンギンやジェンツーペンギンが、フライングケージでは鳥類のダイナミックな動きを観察できます。また、当園のシンボルとも言えるアジアゾウや、国内でも希少なボルネオゾウの存在も、訪れるべき重要なポイントです。
タカオ福山動物園は、四季を通じて異なる表情を見せてくれます。春には新緑とともに動物たちの活発な動きが見られ、夏には緑が深まり、涼を求めて訪れる家族連れで賑わいます。秋には紅葉とともに、落ち着いた雰囲気の中で動物を観察できるでしょう。
時間帯としては、動物たちが活発に動き出す午前中の訪問が特におすすめです。また、季節によっては動物解説や工作教室などのイベントも開催されており、特定の時間帯に訪れることで、より深い学びを得ることができます。季節ごとのイベント情報を事前に確認しておくことで、より充実した滞在が可能になります。
当園では、単に動物を見るだけでなく、知識を深めるための様々な活動が行われています。例えば、年に2回開催される「例会」では、動物解説や工作教室が行われており、動物の生態をより深く学ぶことができます。
また、動物園の「友の会」に参加することで、季刊誌「さえずり」を通じて、飼育レポートや獣医学に関する興味深い情報を得ることができます。動物たちの日常や健康管理の裏側を知ることで、動物への愛着がより一層深まるはずです。動物とのふれあいや、自然環境の重要性を学ぶ体験は、お子様にとっても忘れられない思い出となるでしょう。
動物園の周辺には、自然豊かな環境が広がっています。近くには冨谷池があり、かつてのレジャー施設としての名残を感じさせる穏やかな風景が広がっています。また、福山市内には歴史的な建造物やグルメスポットも多く、動物園での滞在と合わせて、広島県東部の観光を満喫することができます。車でのアクセスも良好なため、周辺の観光地と組み合わせた日帰り旅行のプランとしても最適です。
園内は広範囲にわたるため、歩きやすい靴での訪問を強く推奨します。季節に応じて、気温の変化に対応できる服装をご準備ください。
【支払い方法】
入園料の支払いに際しては、現金の準備をお勧めします。
【英語対応】
案内板や一部の展示において、英語での表記が行われていますが、スタッフによる詳細な英語での解説は限定的です。
【予約・注意事項】
・入園に事前予約は不要ですが、イベント等に参加する場合は事前に詳細を確認してください。
・動物にエサを与える行為は、動物の健康を損なう恐れがあるため、厳禁です。
・園内での飲酒、ペットの同伴、ゴミの持ち帰りにくい行為は禁止されています。ゴミは必ず各自でお持ち帰りください。
・柵内や危険な場所には絶対に入らないよう、安全確保にご協力ください。