
ガイド
彫刻の森美術館は、神奈川県足柄下郡箱根町に位置する、野外彫刻を中心とした美術館です。敷地面積は約7万平方メートルに及び、芝生の中に彫刻が配置された「彫刻庭園」の形式をとっています。自然環境の中に芸術作品が配置されており、周囲の景観と作品が一体となった展示が特徴です。
1969年9月6日に開館しました。設計は彫刻家の井上武吉が担当しています。長年にわたり、彫刻作品の展示だけでなく、ピカソ館のリニューアルや、ステンドグラスの塔(幸せをよぶシンフォニー彫刻)の設置など、展示内容の拡充が行われてきました。運営は、公益財団法人彫刻の森芸術文化財団によって行われています。

本施設には、多種多様な展示エリアがあります。屋外展示場には、近・現代を代表する彫刻家による作品が約120点常設されています。特に、高さ18メートルのステンドグラスの塔「幸せをよぶシンフォニー彫刻」は、内部に480枚のステンドグラスが設置されており、視覚的な特徴を持っています。また、ピカソ館ではパブロ・ピカソの彫刻に関する展示が行われており、ジャコモ・マンズーの作品を扱う「マンズールーム」も設置されています。これらは、彫刻の歴史や特定の作家に焦点を当てた展示エリアです。
施設は年間を通じて開館していますが、季節によって景観が変化します。春や夏には周囲の緑が深まり、屋外の彫刻が自然の色調と調和します。また、天候によって展示の見え方も変化し、霧が発生しやすい箱根の特性上、霧の中での展示風景も一つの特徴です。日中の明るい時間帯には、屋外の彫刻とステンドグラスの光の反射を観察できます。
体験型の展示として「ネットの森」があります。これは、特定の年齢(小学生まで)を対象とした、触れることができるアート作品のエリアです。また、足湯施設である「森の足湯」では、箱根の源泉を利用した足湯や手湯が用意されています。その他、謎解きプログラムやシールラリーなどのイベントが実施されることもあります。ただし、これらは時期や天候によって実施状況が異なります。
美術館は箱根登山鉄道「彫刻の森駅」のすぐ近くに位置しています。箱根エリアには他にも多くの美術館や観光施設が点在しており、彫刻の森美術館を拠点とした観光ルートの構築が可能です。周辺の自然環境は、箱根の山々に囲まれた地形となっています。
屋外の展示場を歩くことが多いため、歩きやすい靴での訪問が推奨されます。芝生エリアには一部立ち入り制限があるため、指定されたルートを守ってください。彫刻作品への接触は禁止されています。支払いは、現金のほか、クレジットカードや交通系ICカードが利用可能です。英語での案内板やスタッフによる対応も一部行われています。