
ガイド
飛鳥山公園は、東京都北区にある区立公園です。江戸時代、第8代将軍徳川吉宗が桜の苗木を植えさせたことに始まり、1737年には江戸庶民に一般開放されました。1873年には日本最初の公園の一つとして指定されています。園内には、重要文化財である旧渋沢家飛鳥山邸(晩香廬・青淵文庫)や、地域の歴史・文化を伝える3つの博物館(北区飛鳥山博物館、紙の博物館、渋沢史料館)が設置されています。地形としては標高約25メートルほどの小高い丘となっており、園内にはモノレール(スロープカー)などの移動施設も整備されています。
この公園の歴史は、1720年(享保5年)の徳川吉宗による桜の整備に遡ります。1879年には、実業家の渋沢栄一がこの地に別荘を構えました。1933年には、渋沢栄一の遺言により、この邸宅は龍門社に寄贈されました。また、1927年には東京オリンピックの開催を想定した運動場の整備が行われるなど、日本の近代化とともに歩んできた場所です。園内には、江戸時代に建立された「飛鳥山碑」や、明治時代に設置された「桜の賦の碑」、「船津翁の碑」といった歴史的な石碑が複数存在しています。また、古墳時代後期の円墳が5基以上確認されている「飛鳥山古墳群」も園内に分布しています。

園内には、歴史的・文化的な展示物が多数存在します。まず、世界有数の紙専門博物館である「紙の博物館」では、紙に関する資料が展示されています。また、渋沢栄一に関する資料を収蔵する「渋沢史料館」や、地域の郷土資料を扱う「北区飛鳥山博物館」も併設されています。屋外展示としては、国鉄D51形蒸気機関車853号機や、東京都交通局6000形電車6080号といった、かつての鉄道車両が保存されています。さらに、公園内には「平和の女神像」や「飛鳥山碑」などの石碑や銅像が点在しており、園内の散策ルートとして設定されています。
飛鳥山公園は、桜の季節には約650本の桜(主にソメイヨシノ)が咲き誇ります。公園の開園時間は、3月1日から11月30日までは9時から16時30分、12月1日から2月末までは9時から16時までとなっています。夜間や早朝の利用については、公園の特性上、常時開放されていますが、一部の施設(旧渋沢庭園など)は博物館の休館日や特定の運用ルールに基づき閉鎖される場合があります。夏季には、水遊びができるエリアが設置されています。

園内では、移動手段として「あすかパークレール(飛鳥山公園モノレール)」が稼働しており、坂道を利用せずに山頂付近へ移動することが可能です。遊具広場には、お城を模した大型遊具のほか、砂場、ブランコ、滑り台、さらには蒸気機関車や都電の展示があります。また、展望ひろばでは、新幹線や電車が通過する様子が見えるデッキが設置されています。園内には「my me mine」や「APOREN MARK」といったカフェ・レストラン、および「渋沢×北区 飛鳥山おみやげ館」などのショップがあり、休憩や買い物が可能です。
公園のすぐ近くには、JR京浜東北線および東京メトロ南北線の「王子駅」があります。また、都電荒川線(東京さくらトラム)の「王子駅前停留場」または「飛鳥山停留場」からも徒歩圏内です。周辺には、住宅街とともに、歴史的な建造物や博物館が集まる文化的なエリアが広がっています。

公園内は常時開放されていますが、博物館や旧渋沢庭園などの特定施設を利用する場合は、それぞれの開館時間を確認してください。服装については、園内には坂道や遊具広場があるため、歩きやすい靴が適しています。水遊びエリアを利用する際は、おむつを使用している子供やペットの立ち入りが禁止されているため、ルールに従ってください。また、旧渋沢庭園内での飲食や喫煙、ペットの連れ込みは禁止されています。