
ガイド
油日神社は、滋賀県甲賀市甲賀町に位置する神社です。南鈴鹿の霊峰である油日岳の麓に鎮座しており、古くから「甲賀の総社」として、地域の信仰の中心となってきました。平安時代には既に神階を授かっていた記録があり、非常に古い歴史を持つ神社です。映画やドラマのロケ地としても頻繁に使用されており、日本の伝統的な風景が広がっています。
本社の歴史は非常に古く、『日本三代実録』によれば、平安時代の元慶元年(877年)に「油日神」が従五位下を授かったという記録が残っています。中世には、この地域で発展した武士たちの崇敬を集めました。戦国時代には、上甲賀の武士たちが地域の支配や運営を行うための拠り所として、この神社を「甲賀の総社」と呼び、信仰を捧げていました。また、境内は「甲賀郡中惣遺跡群」の一つとして国の史跡に指定されています。

神社には、多くの文化財や伝承が残されています。特に、室町時代の「油日大明神縁起」に記された聖徳太子に関する伝承は、この地の特色を象うものです。社宝である「聖徳太子絵伝」や、如意輪観音を表した懸仏などは、かつて軍神として崇められた聖徳太子への武士たちの信仰を伝える資料です。また、油日岳を神体山とし、山頂には今も岳神社が祀られています。
油日神社は、日常的に参拝が可能です。5年に一度行われる「奴振り(とうどう)」という行事は、この地の歴史を伝える貴重な儀式です。特定の季節や行事の時期に合わせて訪れることで、より深い文化に触れることができます。ロケが行われている場合は、撮影の合間に参拝が案内されることもありますが、撮影状況によっては数時間立ち入れない場合があるため、事前に確認することをお勧めします。

ここでは、日本の伝統的な神社建築や、武士の文化に触れることができます。特に、歴史的な背景を持つ「奴振り」などの儀式や、聖徳太子に関連する伝承は、この地ならではの体験です。また、周辺はロケ地としても有名であり、映像作品の世界観を感じながら境内を散策することができます。
周辺には、櫟野寺(油日神社から約1.5km)や大鳥神社(櫟野寺から約3.6km)といった歴史的な寺社が存在します。ただし、この地域は観光地化されていないため、食事処やお土産店は離れた場所にあります。移動には事前に交通手段を確保しておくことが推奨されます。
参拝にあたっては、以下の点にご注意ください。