ガイド
神等去出祭(からさでさい)は、旧暦10月の「神在月」に開催される万九千社の重要な神事です。全国の八百万神が出雲に集まり、国家安泰や五穀豊穣を祈る神在月のクライマックスとして、古くから大切に受け継がれてきました。神々がこの地に滞在する期間、境内では静粛と清浄が保たれ、神々の旅立ちを告げる特別な儀式が行われます。
最大の見どころは、26日の夕刻に行われる「湯立神事(ゆたてしんじ)」と「神等去出神事(からさでしんじ)」です。宮司家伝来の神楽とともに、境内にある忌み火で湯釜を沸かす湯立神事は、祭場や参列者の心身を清める神聖な儀式です。その後、浄闇の中で行われる神等去出神事では、宮司が幣殿の戸を梅の小枝で叩きながら「お立ち」と唱える独特の所作が行われ、神々が出雲から旅立つ様子を厳かに演出します。
また、この時期限定の「神在みくじ」も大きな魅力です。かつて稲作の吉凶を占った伝統的な手法を現代の事柄に置き換えた神占いで、神々の意志を感じることができます。受付後にお祓いを受け、心静かにみくじが上がるのを待つ時間は、日常を忘れる特別な体験となるでしょう。
神在祭の期間は旧暦10月の1日から始まりますが、神等去出祭のメインとなるのは26日です。
会場は万九千社(まんくせしや)です。神事が行われる時期は、神々が去る際に荒天(大風や雨、雪など)になりやすい「お忌み荒れ」と呼ばれる現象が起こることもあります。周辺の斐伊川に架かる「神立橋(からさで大橋)」周辺の景観とともに、神々の去来を感じてください。
神等去出祭は、神々が旅立つための極めて神聖な儀式です。特に26日の夕刻から行われる神事は、静寂の中で行われるため、周囲の音や振る舞いには細心の注意を払い、敬意を持って臨むことが求められます。神在みくじを体験したい場合は、事前に受付を済ませ、お祓いを受けた上で、神々が占う結果を心待ちにするのが正しい作法です。
神事の期間中は、神々を送り出すための静粛な環境が求められます。大声を出したり、境内を騒がせたりすることは厳禁です。また、この時期は「お忌み荒れ」と呼ばれるように、天候が急変し、強い風や雨、雪が降ることがあります。天候の変化に対応できる服装や、雨具を準備しておくことを強く推奨します。お守りや御神酒、みくじなどの授与品については、受付にて詳細をご確認ください。