ガイド
土崎神明社祭の曳山行事は、秋田県秋田市土崎港地区に伝わる、18世紀から続く歴史ある祭典です。国の重要無形民俗文化財にも指定されており、地域に深く根付いた「土崎の祭り」として親しまれています。豪華な装飾が施された「曳山(ひきやま)」が、勇壮な武者人形や伝統的な囃子とともに街を練り歩く姿は、北国の短い夏の始まりを象列する象徴的な光景です。
この祭りの最大の魅力は、何といっても「曳山」の迫力と、そこに流れる伝統の音色です。武者人形が乗った豪華な曳山が、街中で演芸(踊り)を披露する場面は必見です。特に、夜のクライマックスである「戻り曳山(もどりやま)」は、提灯の明かりが夜の闇に幻想的に浮かび上がり、非常に美しい光景を作り出します。また、激しい掛け声とともに曳山が走る様子や、伝統的な「港ばやし」の演奏は、見る者を圧倒するエネルギーに満ちています。
本行事は毎年7月20日と21日の2日間にわたって開催されます。
まずは各町内を練り歩き、災いを祓います。その後、曳山が土崎神明社に参拝する「郷社参り」が行われます。夕方以降は、本町通りなどで賑やかな雰囲気となります。
午前中にすべての曳山が御旅所に集結し、昼12:30頃の「のろし」を合図に、第1号車の相染町の曳山から順に本町通りを北上する「御幸曳山(みゆきやま)」が始まります。
夜20時の「のろし」を合図に、号数の大きい曳山から順に帰路につく「戻り曳山(もどりやま)」が行われます。これが祭りの最大のクライマックスです。
会場は秋田県秋田市土崎港地区(土崎神明社周辺および本町通りなど)です。
祭りの期間中は、土崎地区一帯で交通規制が行われます。特に曳山が通りを通過する際は、非常に激しい動きやスピードが出ることもあるため、観覧の際は安全な場所を確保してください。また、20日の夕方以降には、観光客が曳山を曳く体験ができる「ふれあい曳山」などの催しも行われることがあります。