
ガイド
坂越の船祭りは、兵庫県赤穂市の坂越地区に伝わる伝統的な祭礼です。大避(おおさけ)神社の祭礼として、古くから航海安全を祈願するために行われてきました。この祭りは、塩回船の港町として栄えた歴史的な背景を持ち、国の重要無形民俗文化財にも指定されています。また、北前船寄港地としての歴史を伝える「日本遺産」の構成文化財でもあり、日本の海と共に歩んできた人々の知恵と文化を象徴する行事です。
最大のハイライトは、何といっても「船渡御(ふなとぎょ)」です。神社から浜辺へと神輿や獅子舞が練り歩いた後、十数隻の和船が隊列を組み、海上の大名行列のように華麗に生島(いきしま)へと向かいます。伝統的な造法で作られた和船が、旗や幟を掲げて波を進む姿は圧巻の迫力です。また、日没後には各船に提灯が灯され、海上に浮かぶ光の列が幻想的な美しさを演出します。昼間の勇壮な動きと、夜の静謐で美しい風景、その両方の表情を楽しむことができます。
本イベントは毎年10月の第2日曜日に開催されます。2026年は10月12日に開催される予定です。
【祭礼の流れ(例)】
会場となる大避神社および周辺の海域は、赤穂市の坂越地区に位置しています。
坂越の船祭りは、自然の地形や海を利用した非常にダイナミックな祭りです。船が海を進む様子を間近で見たい場合は、海岸沿いの視界が開けた場所を事前に確認しておくことをおすすめします。また、夕刻の還幸(船が戻ってくる場面)では、提灯の明かりが非常に美しいため、日が落ちる時間帯の景色もぜひ楽しんでください。
海辺や屋外での開催となるため、動きやすく、天候の変化に対応できる服装でお越しください。夜間の提灯の風景を楽しむ場合は、少し肌寒くなる可能性があるため、羽織るものがあると便利です。