
ガイド
黒石寺蘇民祭は、岩手県奥州市にある古刹・黒石寺で、1000年以上の歴史を持つ伝統的な行事です。日本三大奇祭の一つに数えられ、国の選択無形民俗文化財にも指定されています。平安時代中期から続く歴史を持ち、厄払いと五穀豊穣を祈願するために、夜を徹して行われる勇壮な「裸の男と炎のまつり」として知られています。
最大の見どころは、夜の闇に浮かび上がる松明(柴燈木)の光と、その後のクライマックスである「蘇民袋(そみんぶくろ)争奪戦」です。23時30分頃から、下帯を身に纏った男たちが松明を掲げて行進する姿は非常にダイナミックです。その後、本堂で鬼子が餅をまいた後、引き裂かれた蘇民袋から中身の小間木を奪い合う激しい争奪戦が行われます。この袋の首に近い部分を持っていた者が、その年の豊作を決める「取主(とりぬし)」となります。
祭りは、1月7日の夜から翌8日の暁にかけて行われます。
会場は岩手県奥州市にある黒石寺です。
この祭りは単なるイベントではなく、厳格な宗教行事です。祭りに直接参加(蘇民袋を奪い合う等)を希望する男性は、祭りの1週間前から肉・魚・ニンニク・ニラなどの刺激物を控える「精進潔斎」を行うことが求められます。また、現在は観光客によるトラブル防止のため、参加者は下帯の着用が義務付けられています。