ガイド
加茂大祭は、岡山県吉備中央町に伝わる、歴史ある伝統的な祭礼です。県指定重要無形民俗文化財にも指定されており、岡山県下三大祭りの一つとして知られています。その起源は天喜年間(1053〜1058年)にまで遡り、約970年の歴史を誇ります。町内にある8箇所の神社から神輿や行列が集まり、総社宮を中心に繰り広げられる「寄宮祭(よせみやまつり)」という非常に珍しい形式で行われます。
この祭りの最大の見どころは、伝統的な神事の数々と、クライマックスとなる「御神幸(ごしんこう)」です。正午頃からは、東西の長床の前で「お遊び」と呼ばれる芸能奉納が行われます。ここでは、薙刀を回して悪魔を払う「太刀振り」、天狗や鬼の面をつけた演者が棒で術を交わす「棒使い」、そして獅子頭を被った人が人の肩に乗り高さを競う「継ぎ獅子」など、迫力ある演目が披露されます。
その後、祭りのハイライトである「御神幸」が始まります。8社の神輿が随神門前に一列に並び、威勢の良い掛け声とともに、高さを競い合うように一斉に神輿が差し上げられる様子は圧巻です。樹齢500年を超える杉や桧に囲まれた、歴史情緒あふれる総社宮の風景とともに、古式ゆかしい日本の精神文化を感じることができます。
開催日は毎年10月の第3日曜日です。2026年は10月18日に開催されます。
会場は、吉備中央町加茂市場に鎮座する「加茂総社宮」です。
加茂大祭は、伝統的な規則やしきたりを非常に重んじる祭りです。神事が行われている間、例えば「入御」の最中は、見物客は境内に入ることができないなどの制限があります。また、祭りの進行をスムーズに行うため、周囲には警備にあたるスタッフが配置されます。歴史的な儀式を尊重し、周囲のルールに従って観覧しましょう。