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高松塚古墳は、奈良県明日香村に位置する、7世紀末から8世紀初頭にかけて築造された終末期古墳です。直径23m(下段)および18m(上段)、高さ5mの二段式の円墳という構造を持っています。1972年に彩色壁画が発見されたことで、日本中にその存在が知られるようになりました。現在は、古墳の西隣に設置された高松塚壁画館にて、壁画の模写や復元模型、古墳の断面標本などが展示されています。
本古墳は、当初は7世紀末から8世紀初頭の終末期古墳と推定されていましたが、2005年の発掘調査により、藤原京期(694年〜710年)の間に築造されたことが確定されました。石室の内部には、歴史の教科書にも登場する女子群像などの壁画が存在します。被葬者は特定されていませんが、古代日本の高度な文化を示す重要な遺跡として位置づけられています。

高松塚壁画館では、実物の石室内部を公開することができないため、実物と同様の構造を再現した展示が行われています。主な展示内容は、発見当時の現状を伝える壁画の模写や、古墳の墳丘の断面の一部を剥ぎ取った「古墳版築層(実物標本)」です。これらを通じて、当時の建築技術や壁画の様式を詳細に知ることができます。
高松塚壁画館の開館時間は、季節によって異なります。基本的には9:00から17:00までですが、12月から2月の期間は16:30に閉館となるため、事前の確認が推奨されます。また、入館は閉館の30分前までとなります。屋外の古墳周辺は、季節ごとの自然の変化とともに、古代の遺跡としての風景を楽しむことができます。
館内では、史跡の案内や説明のための「音声ガイドペン」のレンタル(有料)が用意されています。また、図書コーナーには飛鳥に関連する書籍が揃っており、展示内容をより深く理解するための学習環境が整っています。スタンプラリー(現在は休止中)などの企画が行われることもあり、園内の各地区を巡る楽しみもあります。
高松塚古墳のすぐ北には、三段構造の8角形墳である中尾山古墳があります。また、国営飛鳥歴史公園内には、キトラ古墳や石舞台古墳などの重要な遺跡が点在しており、歴史的な風景を巡るルートとして構成されています。周辺には駐車場も整備されており、車での訪問にも適しています。
施設を訪れる際は、歩きやすい服装をおすすめします。館内には多目的ルーム(授乳室)も設置されています。また、車椅子での利用を希望する場合は、受付にて無料での貸し出しが行われています。展示物や遺跡を保護するため、マナーを守っての見学をお願いいたします。