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旧樋口家住宅は、長野県長野市松代町に位置する、松代藩の上級武士の屋敷跡です。松代城のすぐ東南、城の正面口にあたる大御門(大手門)や新御殿(真田邸)に近い、かつての武家屋敷町に位置しています。敷地内には、長野市の文化財に指定されている主屋、土蔵、長屋の3棟が保存されており、江戸時代の上級武士の生活様式を伝える建造物や庭園が広がっています。
この屋敷は、松代藩において藩の目付役などを務めた家柄である樋口家の住宅です。敷地の中心には東西に流れる泉水路があり、かつては庭園の一部として菜園(食料を確保するための畑)としても利用されていました。現在は、NPO法人夢空間松代のまちと心を育てる会によって管理・運営されており、歴史的な景観の維持とともに、展示会や体験型のイベントも行われています。

主屋は伝統的な萱葺き(かやぶき)屋根となっており、復元された屋根の造りが特徴です。武家屋敷としての風格を感じさせる外観は、歴史的な景観を構成する重要な要素です。
邸内には、茶の間に隣接した「流し」の様子や、床の間を備えた座敷など、当時の生活空間が保存されています。これらを通じて、上級武士の住まいにおける機能的な造りを確認できます。
敷地内には、かつて菜園として利用されていた歴史を持つ庭園があります。泉水路が流れ、周囲には雑木林や竹林が配置されており、自然豊かな景観が広がっています。
庭園は四季折々の彩りを見せます。春や夏、秋の風景を楽しむことができ、季節ごとに異なる自然の表情が観察できます。日中の明るい時間帯には、萱葺き屋根や土蔵の細部、そして庭園の緑を鮮明に観察することが可能です。

定期的に、展示会や体験型のイベントが開催されています。これらは、地域の文化をより深く知る機会として行われており、地域の歴史に触れることができる活動です。
周辺は松代城跡や真田邸、真田宝物館、文武学校などが集まる武家屋敷町です。これらを巡ることで、松代藩の歴史的な街並みを体系的に散策することができます。
入館料は無料ですが、周辺施設やイベント等の詳細は現地にてご確認ください。現地の支払いは現金が基本となる場合があります。
公式サイトには英語、中国語、韓国語、タイ語のページが存在しますが、現地の案内板やスタッフによる英語対応の有無については、公式に明記されていません。
入館にあたっての事前予約は不要です。
歴史的な建造物や庭園を歩くため、歩きやすい靴での訪問が適しています。また、庭園や建物内の構造上、段差がある場合があります。
建物や庭園の撮影については、現地の指示に従ってください。
周辺の真田宝物館や市営駐車場には、身障者用駐車場や多目的トイレが設置されています。ただし、旧樋口家住宅自体は歴史的建造物であるため、建物内には段差や不向きな箇所があります。